欅坂46は2016年のメジャーデビュー以降、100曲程度の曲があるとされています。シングル曲、アルバム曲などバラエティは豊富です。
明るいアイドルっぽい曲というよりは、雰囲気重めの曲が多いのが印象的ですが、いわゆる泣ける曲、バラード曲もあります。
失恋や別れなど恋愛に関するものから切ない曲まで取り揃っています。その中でおすすめしたいものがいくつかあるので、今回はそちらをご紹介します。
<目次>
欅坂46の楽曲の特徴

欅坂46の楽曲の特徴は、柔らかみをそんなに感じさせず、危うさを漂わせるようなものが目立ちます。だからこそ、物議を醸す曲も多いのが特徴です。
アルバムのタイトル「真っ白なものは汚したくなる」やリード曲だった「月曜日の朝、スカートを切られた」はパフォーマンスを含めて物議を醸し、女性蔑視など批判も目立ちました。
アイドルがキラキラする感じではなく、高校生の女性の危うさ、おっかなさ、衝動、誘惑などが前面に出てくるような曲が多いです。
それを振付師のTAKAHIRO先生がうまく歌詞から感じ取って表現していき、パフォーマンスとして更なる衝撃を与えていくことになります。
確かに女性蔑視のような歌詞やタイトル、挑戦的なものが多いのは事実です。ただ女性らしさ全開のキラキラした曲が欅坂46のカラーに合うかと問われてもまた疑問です。
聞いて楽しむ、見て楽しむ。それが欅坂46の楽しみ方であり、特にライブでそのパフォーマンスを見るのがファンにとっては幸せなことです。
歌のうまさが問われる曲もありますが、どちらかといえばパフォーマンスメイン。そんな感じに捉えると欅坂46の印象はまた1つ変わるはずです。
どれだけ鬼気迫るものをお届けできるのか。平手友梨奈ちゃんが常に満身創痍で体当たりでぶつかっていくのも何となく理解できます。
欅坂46の泣けるバラードのオススメ曲は?
欅坂46やけやき坂46がこれまでに出した曲の中で泣けるバラード曲は実に多く、バックボーンをうっかり知ってしまうと、曲を思い出した時に泣いてしまうこともあります。
W-KEYAKIZAKAの詩
欅坂46とけやき坂46の合同の合唱曲ですが、これまでの欅坂46とけやき坂46を振り返りつつ、長濱ねるちゃんが途中で合流する姿などがMVで描かれています。
この時、長濱ねるちゃんを迎え入れたのが、当初長濱ねるの受け入れを拒絶した米谷奈々未ちゃんです。そこの過程を知って見ると、泣かざるを得なくなります。
二人セゾン
厳密に言えばバラードという感じではないかもしれませんが、曲調が柔らかく、出会いと別れを季節で表現していく感じが意外と涙腺を刺激します。
緊張と緩和における明らかな緩和に当てはまるこの曲、この次が不協和音であることを考えれば、切なさと甘酸っぱさを感じさせるこの曲は癒しを与えます。
今泉佑唯が残したバラード曲の数々
残念ながら2018年に卒業した今泉佑唯ちゃんですが、実は多くのバラード曲、切ない曲などを多く残して卒業しています。
「夏の花は向日葵だけじゃない」
2017年に今泉佑唯ちゃんが休業し、幕張メッセのライブで復帰した際に披露した曲ですが、夏の終わりと恋愛の甘酸っぱさを感じさせるバラードです。
多くの人が涙したのは今泉佑唯ちゃんが復帰した時、そして卒業発表をした時です。こういう泣ける曲、今泉佑唯ちゃんはまだまだ持っています。
渋谷川
ゆいちゃんずとしての最初の曲ですが、切ない片思いを歌った曲です。友達としての関係の方が長続きするならそれがいいなんて泣かせますよね。
勝負をかけてこの関係を壊したくない、それなら僕は距離を少し置くよ、でもどこかで愛し続けるよという曲ですが、これを生で聞いた人は鳥肌モノだったようです。
再生する細胞
こちらは今泉佑唯ちゃんのソロ曲ですが、悲しい恋愛を歌った曲である一方、休業してからの今泉佑唯ちゃんの心境が歌われた曲のようにも感じます。
プロデューサーの秋元康さんもそのあたりを汲み取ったのかもしれません。今泉佑唯ちゃんのソロ曲はどの曲も泣けます。
まとめ
欅坂46のバラード曲はそこまで多くなく、どちらかといえばけやき坂46の方にそれは多く、核心を突くような、たじろいでしまうようなものが目立ちます。
だからこそ、今泉佑唯ちゃんのソロ曲や主に長濱ねるちゃん関連の曲は一瞬欅坂46の世界観を忘れ、その当人のストーリーを感じさせるようなバラード的な曲が目立ちます。
アンビバレントなどのパフォーマンスなど激しさばかりを表で見せる欅坂46ですが、緊張と緩和の中でそれぞれの曲を引き立たせていることがよくわかります。
欅坂46の宿命とも言えますが、内面からにじみ出るような人間味あふれる曲というものを聞かせてほしいと感じます。バラード曲がもう少し聞いてみたいです。